歴史的円安はいつまで続くのか?

小川キャスター:
小手先ではどうにもならない、という中でこの高騰に拍車をかけているのが円安です。これが一体いつまで続くのか、戦々恐々としてしまいます。

藤森キャスター:
ニュース23ジャーナリスト経済担当の片山薫記者は「日銀の為替介入があれば150円台も見えてくるかもしれないが“反転”するとすれば、8月の下旬に年に1回の、世界の中央銀行の総裁たちが集まるアメリカの経済シンポジウムがある。そこで利下げに繋がるような動きが見えてくれば、140円台まで行くかもしれない」との見方です。

小川キャスター:
値下げの動きが見えてくれば140円台も可能になるか、ということですが。

藻谷浩介さん:
アイオワ州の街のない農業地帯にいましたが、少し高級なベーカリーでパンを3つ買ったところ、3401円。びっくり仰天、円安があまりにもひどい、ということを改めて実感しましたが、アメリカの景気が悪くなり、金利が下がらないとどうしようもない

なんでこんなことになってしまったのか。アベノミクスの異次元緩和で無茶苦茶な金融緩和をしてしまったことにより、今ここで日本が金利を上げると、国債を持っている日銀、出してる政府が大きなダメージを受けるので、上げるに上げられない。

今できることとしては、なんでそういったことをしてしまったのか、ということをちゃんと反省しておかないと、また間違いを繰り返します。「アベノミクス、円安が素晴らしい」と言っていた人は、本当に真面目にここで考え直していただきたい。

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<プロフィール>
藻谷浩介 さん
(株)日本総研 主席研究員
著書「デフレの正体」
NYコロンビア大学ビジネススクール卒業