ジャニー喜多川氏による性加害の問題をめぐり、自らの性被害が職場などに知れ渡る「セカンドレイプ」に苦しむ男性がいます。なぜ、男性の被害は知れ渡ってしまったのでしょうか。

性被害の傷 37年経っても

川井研一郎さん
「(ジャニー)喜多川さんから直接電話がかかって来て、希望に満ちあふれましたよね、頑張ろうとか」

川井研一郎さん(55)。ジャニー喜多川氏からの性被害を訴える一人です。

18歳の時に事務所へ履歴書を送り、ジャニー氏に呼ばれてタレントらが寝泊りする“合宿所”を訪れました。

川井研一郎さん
「(合宿所では)ここに僕が座って、ここに東山さんがあぐらをかいて、テレビゲームをしていた」

ジャニー氏から被害を受けたのは、周囲が寝静まったあとだったといいます。

川井研一郎さん
「怒りもあるし、気持ち悪さもあるし。一人で泣いてましたよ、多摩川行って」

その傷は、37年経った今でも残っています。

川井研一郎さん
「小料理屋さんで、おじさんが好意を持ってくれて話しかけてきてくれたのに、この人そうなのじゃないかとか。疑心暗鬼というか、何か優しくされると、近寄ってくるとそうなのじゃないかというのがずっとある」

被害のことは親にも相談できませんでした。

川井研一郎さん
「自分が少年のときに、おじさんから性被害を受けたことをペラペラ喋れますか。そんな喋れないですよ。とにかく恥ずかしくて言えないんですよね」

そんな川井さんに転機が訪れたのは2023年のこと。

旧ジャニーズ事務所がジャニー氏による性加害を認め、被害者に補償をすると発表したのです。

川井研一郎さん
「(性加害を)正式に認めたんだって、すごいことが起こったなって。ジャニーズ事務所に電話して(被害を)訴えかけた」

川井さんは思い出したくもない記憶と向き合い、被害について事務所側に訴え出ることを決意。