ゲキ推しポイントは「“妄想力”で地域の魅力アップ」

「からかい上手の高木さん」が好きすぎて小豆島に移住した熊本康太郎さん(28)によると、聖地巡礼をし始めた頃は、撮影スポットを巡る楽しさがあるそうです。

そして、聖地移住を決める頃には“聖地”から見える景色を何回も見ているので、「推しがいたと思うだけで、その場所がより楽しくなる」ということです。作品に同じ風景が切り取られていなくても、「ここに推しがいたのであれば、この景色も見ていたであろう」と想像を膨らませて、思いを馳せるという楽しみがあるそうです。

“聖地移住”に自治体も期待しています。“聖地移住者”が100人以上いる静岡県沼津市では、2022年度の移住者は253人でしたが、2023年度は378人で、全員が“聖地移住”をした人ではありませんが、移住者が増えているということです。沼津市の担当者は「“聖地移住”して市の職員になった人も。魅力を発信してくれるありがたい存在」としています。

「もっとファンに自治体がアプローチしてもいいのではないか」ということで、2024年2月に「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンを対象に“聖地移住”相談会を開催したところ、予約が殺到したそうです。

井上貴博キャスター:
過疎化に悩む自治体にとっては、ロケなどをしてもらうことで移住に繋げるというプランもできますし、大きなチャンスになりそうですね。

ホラン千秋キャスター:
私も聖地巡礼をしたことはありますが、移住は人生の大きな決断だと思います。移住するモチベーションにまでなる「推しの力」はすごいですね。