中国東部で日本人親子が中国人とみられる男に切りつけられた事件から一夜明け、現地の日本人の間で不安が広がっています。現場から中継です。
江蘇省・蘇州市です。この辺りは駐在する日本人が多く住むエリアです。
上海の日本総領事館によりますと、きのう午後、バス停で「蘇州日本人学校」の送迎バスを待っていた母親と息子の日本人親子が中国人とみられる男に刃物のようなもので切りつけられました。
男はさらに、停車しようとしていた送迎バスに乗りこもうとし、バスの案内係の中国人女性が男に刺されたということです。
日本人の親子は命に別状はありませんが、バスの案内係の中国人女性は重体だということです。
一夜明けた今朝、現地に住む日本人の間では不安の声が聞かれました。
近くで家族と暮らす日本人
「奥さんも外出られないと言っている。子どもも怖がっている」
男は当局に身柄を拘束されましたが、日本人を狙ったかどうかわかっていません。
日本総領事館は当局に情報共有などを求めていますが、事件に関する発表はないほか、地元メディアも報じておらず、動機などがどこまで明らかになるのか、懸念されます。
林芳正 官房長官
「このような事案が発生したことは遺憾であり、被害者の方の一刻も早い回復をお祈りをいたします」
今回の事件を受け、林官房長官は上海にある総領事館において現地当局に対し、「日本人保護の観点から再発防止と詳細情報の共有を含めた申し入れを行った」と明らかにしました。
政府関係者は日本人を狙った犯行だったかについては、「予断をもって答えることはできない」としています。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」“だまされたふり”続けるとオンラインで事情聴取も… 詐欺手口の全貌

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









