感染拡大の一因に新型コロナ5類移行も?

遠藤教授は、新型コロナの5類移行も感染拡大の一因なのではと指摘します。

東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「人と人の接触が増えると溶連菌感染は増える傾向があるので、コロナ前の状況に戻ってきたことを考えると、その部分も少し(劇症型)が増えているところに関与している気もする」

では、予防や感染が疑われる時はどうすれば良いのでしょうか。

東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「けがをしたときにそのまま放置しておかない。自分たちで水道水で洗ったりきれいにして、可能な範囲で、自分たちでできる消毒を行うことが大切。いつもこれくらいの傷なら治るのに、ものすごく痛い、今まで経験したことがないくらい痛いということがあれば、かかりつけの先生に相談するなり、医療機関に一度聞いてみることが大切」

取材した東北医科薬科大学の遠藤史郎教授によりますと、通常の溶連菌が劇症型になるメカニズムについては詳しいことはまだ分かっていないということです。国立感染症研究所によりますと、宮城県内の感染者数について、去年1年間で15人だったのに対し、今年は6月2日現在ですでに11人となっています。