フィリピン政府は、南シナ海で領有権を争う中国側が神経を尖らす軍事拠点への補給活動の予定について、事前に明らかにする方針を示していましたが、一転して「公表はしない」と撤回しました。
南シナ海のアユンギン礁付近で17日、中国海警局がフィリピン軍の補給船に乗り込み「臨検」を行った問題では、兵士1人が大けがをしたほか、複数の兵士が一時拘束されるなどしましたが、フィリピン政府は「誤解に基づく偶発的な事故だった」として、抑制的に対応。中国側との緊張がエスカレートしないよう、軍事拠点への補給活動を予告する方針を明らかにしていました。
しかし、フィリピンのテオドロ国防相は24日の記者会見で、「攻撃的で意図的な武力行使だった」と中国側を非難。「補給活動に関する事前の公表はしない」と一転して、方針を撤回しました。テオドロ氏は「戦争を煽るようなことはせず、平和的な解決を模索する」と強調していますが、中国側の妨害がさらに激しくなる可能性もあります。
方針転換の理由についてフィリピン政府は、「マルコス大統領が当事者の兵士たちに自ら話を聞いて決断した」と説明しています。
注目の記事
「電線に肉片が…」12歳の姉を奪った空襲 40人亡くなったのに"被害は軽微"と報じた新聞の責任

【一覧あり】27億円超の赤字の区画も… JR東日本が「ご利用の少ない線区の経営情報(2024年度分)」を発表 100円稼ぐための『営業係数』が1万円超の区画も… あなたの街のあの路線・区画も…?

若者に広がる住宅ローン50年 建築コスト増で総返済額より毎月の支払いを重視…金融機関・購入検討者・ハウスメーカー・FP それぞれのリアル 35年返済は終焉に向かうのか

【独自】「私が母でなければ…」山上被告の母が語る後悔 “献金”の実態は? 旧統一教会めぐる2つの裁判の行方【報道特集】

「息子のあんたが責任を持って殺しなさい」8年間の孤独な介護の末、91歳の母親の命を絶った男性の苦しみ “介護殺人”を防ぐには【news23】

クマ外傷の9割は“顔面”を損傷「鼻を拾って外科手術で…」100例以上診た医師が語るクマ襲撃のリアル「精神的なダメージも深く」後遺症でかすむ日常









