「政権交代」ではなく「政権変容」を国民は望んでいるのでは

―――では最後に、橋下さんが考える自民党のあるべきリーダー、ポスト岸田はどんな人ですか?
(橋下徹さん)「政権交代という言葉がよく出てきていますが、世論調査を見ると自民党の支持率はまだ野党より高いんですよ。これだけ岸田政権の支持率が下がってるのに、野党の支持率はあまり伸びてないです。立憲は若干伸び始めましたけど。国民は、自民党公明党を完全に排除する政権交代ではなくて、自公に野党の一部が加わるような形、ドイツがそうなんだけど、連立じゃなくて政策ごとに過半数を維持していくような『政権変容』という、今までと違う政権を望んでるんじゃないのかなと僕は思います。政権交代となれば野党が政権を担うんだけどそうじゃなくて、自公も政権の中にいながら野党も入ってくる。こうなると自公が過半数割れしなきゃいけないんですよ。維新が飲み食いやりながら自民党にいろんなことやったとしても、自公が過半数ある以上は、最後は維新は袖にされたでしょ。これが自公が過半数割れした場合には、賛成を取り付けないことには過半数が取れないから必ず野党の声を聞きます。そういった意味で僕は政権変容というものがこれから必要になってくる、こういう政治を国民は求めているんじゃないかなと思います。そのときの自公のトップは石破茂さんが妥当なのかなと」
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―――その理由は?
(橋下徹さん)「石破さんは国民的には支持率が高いのと、自民党のゴリゴリの保守ではなくて、立憲や維新にもある意味受け入れられるような政策というか、そういうスタンスを持っています。それからなんといっても石破さんは自民党の党内で基盤が弱い。そうすると野党を頼らざるを得なくなるので、自公が過半数割れして野党と部分部分で連合を組まなきゃいけないとなったときには、石破さんがトップに立つと野党とうまく話ができるのかなと思います」














