来月9月24日に開幕する世界バレー(オランダ・ポーランド)に向け女子日本代表が14日、「世界バレー壮行試合 日本代表紅白戦ミズノマッチ in岡山」の第2戦を行った。
筑波大学3年・佐藤淑乃(20)と東海大学3年・宮部愛芽世(あめぜ・20)の大学生コンビが世界バレー代表入りへ猛アピールした。

試合は第1戦同様3セット行われ、各セットでメンバーが入れ替えられた。
前日、本職がアウトサイドヒッターながらリベロのポジションとして出場していた内瀬戸真実(30)が、この日も第1セットからリベロとして出場。主にサーブレシーブを強化するタイミングで起用され、コースを狙われてもセッターにしっかり返すなど、レシーブ力の高さを見せつけた。

注目は大学生の2人。前日の試合では自己評価が低かった宮部愛芽世が、うって変わって活躍をみせた。サーブレシーブで崩された難しい場面でも、コースを狙って打ち切り得点。ラリー中も集中を切らさず、自ら決めきるなど反省を生かし得点を重ね、世界バレー代表入りへ猛アピールした。

先月まで開催されていたネーションズリーグで代表デビューを果たした佐藤も、生き残りをかけアピール。紅白戦を前に行われていた薩摩川内の合宿では、思うようなプレーができず悔し涙を流しながら練習に取り組んでいたが、この日はブロックポイントやコースを打ち抜く力強いスパイクをみせるなど、強みであるサーブ以外でも随所で活躍。チーム最多タイ13得点と攻守で躍動した。

試合後にはキャプテンの古賀紗理那(26)が大会開催に感謝を述べ「私たちの今シーズンの集大成である世界選手権に向けて、チーム一丸で頑張っていきたい」と、訪れた観客を前に意気込んだ。

16日からは兵庫・姫路で同様の壮行試合を2日間行う。世界バレーの選手選考も兼ねているだけに、必死のアピールが続く。

宮部愛芽世選手と佐藤淑乃選手

【第1セットスターティングメンバー】
■Aチーム:関菜々巳(23)、 宮部愛芽世(20)、 山田二千華(22)、 石川真佑(22)、  古賀紗理那(26)、麻野七奈未(19)、内瀬戸真実(30)
■Bチーム:籾井あき(21)、 宮部藍梨(24)、 横田真未(24)、林琴奈(22)、井上愛里沙(27)、小川愛里奈(24)、 福留慧美(24)

【第2セットスターティングメンバー】
■Aチーム:松井珠己(24)、井上、麻野、内瀬戸、古賀、 山田、 山岸あかね(31)
■Bチーム:関、宮部愛、横田、佐藤淑乃(20)、石川、小川、福留

【第3セットスターティングメンバー】
■Aチーム:籾井、井上、 横田、林、 古賀、小川、内瀬戸
■Bチーム:松井、宮部藍、山田、佐藤、宮部愛、麻野、 小島

【世界バレー日程・1次ラウンドD組(オランダ)】
9月25日(日)vsコロンビア
  26日(月)vsチェコ
  28日(水)vs中国
  30日(金)vsブラジル
10月2日(日)vsアルゼンチン

※1次ラウンドは各組の最終成績上位4チーム(計16チーム)が2次ラウンドに進出。
 2次ラウンドでは、16チームが2組に分かれて、別組から勝ち上がった4チームと対戦。
 各組の最終成績上位4チーム(計8チーム)が決勝トーナメントに進む。