我が子と、私が処刑した米兵の子
堅太郎さんがスガモプリズンで詠んだ歌です。

「わが子らとわが処刑せし米兵の子が相あはむこともあらむか」

油山観音で行われた、20日の慰霊祭には、西部軍が関係する処刑で亡くなった約40人の写真が掲げられました。

冬至克也さんのほか、戦争の歴史を研究する人たちが集い、アメリカからも関係者がウェブ上で参加しました。
「無理やり恨みを持たせて戦わせる 戦争の矛盾」
ヘザー・ブキャナンさんの祖父は、処刑された一人、チャールズ・アップルビーさんです。

ヘザー・ブキャナンさん「私は『平和は願うものではなく、努力して得られるものだ』という言葉を聞いたことがあります。私たちの国同士の友情と交流は、私たち全員が夢見るこの平和を生み出すことに繋がります」

冬至克也さん「国民と国民の間には、人と人との間にはなんの恨みもないんですよね。そこを無理やり恨みを持たせて戦わせるというそういう矛盾が戦争にはあると思います。そういうものを一人一人が感じ取って、戦争を回避していくことが必要だと思います。」
来年は、戦後80年を迎えます。参加した日米の関係者は、平和への誓いを新たにしました。