カンパチの養殖が盛んな錦江湾で、いま、養殖のいけすや海中の網が破られる被害が相次いでいます。何が起きているのか?現地を取材しました。
(記者)「垂水市の海潟漁港です。カンパチの養殖で有名なこちらの港が、ある生き物に脅かされています」
養殖カンパチが泳ぐ、海中の網です。そこに、体長3メートルほどのサメ2匹が網をかみちぎり、頭がひっかかっています。


養殖業者によりますと、鹿児島県垂水市の海潟漁港前の海で今月11日、いけすから出した出荷前のカンパチを泳がせていた網がサメに破られる被害を受けました。網の中にいたおよそ1600匹のカンパチが逃げ出したということです。

(丸陽水産 深見陽介代表取締役)「まさか、こんなにもやられるものかなと。死活問題。出荷直前だったので、ショック。出荷先にも迷惑がかかったなと」

この養殖業者では、被害総額はおよそ1000万円にのぼり、この影響でカンパチの一部の出荷を1週間以上ストップしています。