長い人生で「あの体験はこうだったんだ」と答えが出る…それがアート
ペパーランド公演の一場面終演後。公演中に手を合わせていた観客に、取材していたカメラマンが質問しました。
(カメラマン)
「さっき、見ているとき手を合わせてましたよね(【画像⑱】)」
(観客)
「なんか祈りとか、やっぱり儀式だと思うので、そういう気持ちになるというか、そういう行動になりました。まあ自然と」
(記者)
「手を合わせて、拝むようにして見ている人もいました」
(能勢さん)
「そうですか(笑)。僕は基本的に『明日から何かが変わる』とは思っていなくて、ある程度の長い時間をかけて自分の人生の中で、『ああ、あの体験はこうだったんだ』っていうものが巡って来たときに答えが出てきます」
「だから僕はアートにしても音楽にしても、素晴らしいことだと思っています」
そこから生まれる次の時代をつくる何か。能勢さんは立ち合い続けます。
取材にあたった記者は、こう感じました。
大衆的な文化とは…。
能勢さん曰く「アンダーグラウンド」の対極にある「オーバーグラウンド」なものは既に完成されているので、そればかりで満足していると人の営みは停滞してしまう。
能勢さんにとって、「オーバーグラウンドは書き換える対象でしかない」とのこと。
「ペパーランドは、今後文化財のような場になる」と、次の50年を見据えて語っていた能勢さんが印象的でした。














