“精度”意識共有でチームが成長

古賀を支える立場にある3選手も手応えを語る。

キャプテン古賀を支える 小島満菜美(29)、岩崎こよみ(35)、渡邊彩(33)

渡邊彩(33)ミドルブロッカー:
試合毎にいい事もあるし、修正しないといけない事がある、そういうのを積み重ねて今チームは良くなっている段階だと思います
岩崎こよみ(35)セッター:
(古賀)紗理那は特にセッターをリードするのが上手なので、こういうトスが欲しい、こういうコンビ次行きましょうと言ってくれる。試合をやるたびに新しい事が出来たりとか成長できていると思う。試合の中で少しでも質があがるようにと思って毎日やっています。
小島満菜美(29)リベロ:
(古賀)紗理那と個々で密にコミュニケーションとった方が良いねという話をした。1人1人がこのチームを勝たせるっていう意識がもっと必要。その為に自分が何が出来るか考える事。誰かに頼ってしまっているとチームとして機能しない。今自分がやるんだという気持ちでやるべきだし、自分のスキルを出すための技術が必要だと思います。

指揮官とキャプテンの手応え

精度を上げたいプレーの一つ、二段トスの練習は大会中もチームとしてほぼ毎日続けている。今大会の初戦、その時点で世界ランク1位だったトルコとのフルセットの激闘。完全アウェーの中、勝負を決めた最後の1点は、小島のスパイクレシーブを、石川真佑(24、ノヴァ―ラ)が精度の高い二段トスを上げ古賀が打ち切った。思えば銅メダルを獲得した2010世界バレーの3位決定戦。そして2012ロンドン五輪の銅メダルも精度の高い二段トスから最後の得点が生まれている。

眞鍋政義監督「去年と全く違う。選手たちは手応えを感じている」

眞鍋監督は「レシーブが上がって二つ目のトスが打ちやすい所に上がるか、4、50センチずれるだけで全く違うので、そこは気持ちの部分が大きい。当然去年と全く違う。選手たちは手応えを感じていると思う」とチームの成長を語っている。古賀も予選ラウンドを終えた反省の中でもチームとして「成長はしています」と言い切る。

決勝ラウンドでは自信を 「なんちゃってメダル」から「メダル獲り」に 

パリ五輪まで40日を切る中、どれだけ一本の精度をあげチームとして成長できるのか。「なんちゃってメダル」ではなく、12年ぶりのメダルをチームとして自信を持って目標に掲げられるように。まずは20日から始まるネーションズリーグ決勝ラウンドで何かを見せて欲しい。