東京商工リサーチの17日の発表によりますと、青森県つがる市の(株)ナガタは2024年6月2日を以って事業を停止し、翌3日付けで事後処理を弁護士に一任して、破産申請の準備に入ったということです。
負債の総額は2023年8月期時点で、約5800万円としています。
(株)ナガタは、1971年4月に五所川原市大町(現・マルコーセンター内)において、たらこや筋子などの魚卵、塩干物販売を目的に「永田商店」の屋号で創業。1997年12月に「エルムの街ショッピングセンター」開設と同時に、同センター内に「エルム店」をオープンし、ピーク時には4億円を超える売上高を計上していたとしています。
また、2009年9月頃には(株)ナガタとして法人化を果たすも、以降は同業他社との競争激化や原価高騰の影響から売上高は伸び悩み、これにより最終赤字も散見され、2011年8月期には債務超過に転落。
資金繰りが厳しく、仕入先に対する支払い遅延も慢性化する中、2018年4月には代表が他界。以後、妻が事業を引き継いだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあり、経営環境は好転せずに、資金不足から水産物の仕入も困難となったことで、事業の継続を断念し、今回の措置に至ったということです。














