二俣翔一 選手
「フォアボール2つが本当にでかかったなっていうのは。これからの自分の役にも立つ、いい打席になったのかなと思っています」
“印象的なフォアボール” ―。それは、5月8日の阪神戦。同点で迎えた6回表に二俣は、驚異的な粘りを見せます。カープが苦手とする 大竹耕太郎 に12球を投げさせ、フォアボールを選びます。
さらに同点の8回。2番の二俣は、「続くクリーンナップになんとかつなげたい」との思いで再び粘り、フォアボールで勝ち越しのランナーとして出塁します。
そして、2塁へ進んだ二俣は、小園の当たりで一気にホームへ。フォアボールで出塁し、がむしゃらに走って飛び込んだ決勝点のホームイン。
二俣翔一 選手
「キャッチャーと接触して、こけちゃったんですけど、なんとかもう必死に走ってホームベースになんとか触りたいって思いで走っていたので、うれしかったです。なんとかすぐ起き上がってホームベースにタッチしないとっていう思いでタッチしました」

“二俣なら何か起こしてくれる” ―。試合に出るたびに成長する二俣の姿に、日増しに大きくなるファンとベンチの期待。5月22日の阪神戦では、1点ビハインドの9回、2アウト・ランナー3塁・1塁。一打サヨナラの場面を、新井監督は二俣に託します。
二俣翔一 選手
「球場がワーってなって自分が決めてやるっていう気持ちで打席に向かっていました」

“自分で決めたい” ―。しかし、ネクストの 松山竜平 を見て、意識は「つなぐ」ことへと切り替わりました。

二俣翔一 選手
「絶対、なんとかしてつないで、粘って、もうフォアボールでもいいから出ようっていう。自分がストライクゾーンをちょっと広げて、触れると思ったら振ってというふうにいたので、最後(11球目)のフォアボールもカウントを忘れるくらい集中していました」
実況 一柳信行 アナウンサー
「緩い変化球はボール。二俣がよくつないでいきました」

打ちたい気持ちを抑え、チームに貢献する若鯉の姿を新井監督も見逃しません。

二俣翔一 選手
「そうですね。きのうはナイスフォアボールっていうふうに言っていただきましたね。ああいう打席を増やしていきたいなって思っています」