鳥取県・日野町にある下榎踏切付近では、「旧型やくも」の最後の姿を写真に収めようとファンが集まり、JR関係者や警察、鳥取県職員などが、警戒にあたっていました。

「新型やくも」がデビューした今年4月にはこの撮影スポット付近で、線路に人が立ち入ったとの情報があり、列車が遅れるなどの事案が発生していますが、きょうは大きなトラブルはなく、県内外から訪れた多くの鉄道ファンに見送られながら「旧型やくも」は岡山に向かっていきました。

鉄道ファン(東京から)
「東京の新宿区から来ました。サンライズに乗って岡山まで来て、あえて乗り捨ててやくもに乗ってきました。子供と最後に乗りたくて」
ファンの子供
「ちゃんと撮れました。かっこよかった」

乗客は
「最初で最後の381系の乗車だったので、なんか…何でしょう…、もっと乗りたかったなって言うのが正直な感想です」

ホームに来たファン
「あの車両自体も乗ったことのあるものだったので、小さい頃ちょっと思い出しながら、ほんとにこれでこの車両も終わりなんだなというのを改めてかみしめた、そんな感じでした」

JR西日本山陰営業部 足立智 課長代理
「全国からですね、鉄道ファンやそれ以外のお客様たくさんご利用いただきました。381系をいろんな方にご利用いただいて、たくさんの方に愛された列車だったんだなというのを改めて感じているところです。たくさんのお客様を乗せて走っていただいて、ほんとにありがとうという気持ちでいっぱいです」

40年以上にわたって山陰と岡山を結び人気を集めた「旧型やくも」。各車両の定期運行最終時間は、いずれも出雲市駅への到着時間で「緑やくも色」「国鉄色やくも」が今夜、「ゆったりやくも色」が15日午前となっていて、40年以上愛された車両の歴史に幕が下ろされます。