トラック運転手の負担軽減や二酸化炭素排出の削減につながるのでしょうか?
新潟東港を拠点に国内外へ輸出入するコンテナの輸送手段に鉄道を活用する実証実験が行われました。

聖籠町の新潟東港近くにある旧藤寄駅に運ばれてきたのは、中国・上海から輸入した日用雑貨品です。

これまで新潟東港を拠点に東京や仙台などへの輸出入品をトレーラーで運んでいましたが、今回の実証実験では…

【記者リポート】
「一部の区間を機関車に切り替えることで、輸送にかかるコストの削減を目指します」

これは北陸地方整備局と県がコメリや北越コーポレーションなど県内外4つの企業と連携して実施しました。

この実証実験の背景には、トラックドライバーの時間外労働に上限が設けられたことで、物流の停滞などが懸念される2024年問題や、政府が2050年までに目指している脱炭素社会の実現があります。

14日は新潟東港から旧藤寄駅までトレーラーで運ばれてきた輸入品を貨物車に積み替える作業などが報道陣に公開されました。トレーラーと比べて二酸化炭素の排出量やドライバーの負担がどれだけ減るのかなどを検証していきます。

【北陸地方整備局 新潟港湾港整備事務所 山川匠 所長】
「一番大きいところは鉄道輸送を行うと、その分、トラックドライバーの負担が減る、二酸化炭素排出量が減るという、この2つが大きいメリットになろうかと」

鉄道輸送の実用化に向けては、老朽化している線路の改修とそれに伴う予算の確保が必要で、北陸地方整備局は県やJR貨物と協議を進めていくとしています。