「後続の裁判で覆す判決を…」
迷いもありましたが、丹治さんは福島に戻ることを決め、伝言館の事務局長として、活動しています。引き受けた理由の1つに、あの判決がありました。
丹治さん「やっぱりあの最高裁判決の理不尽さ、不正義さ、悔しさ。ずっと引きずっていたものですから、わかったと早川さんの後を引き継いで。後続の裁判で、この最高裁判決を何としても覆す判決を取ってほしい。そのためにできることは何でもやっていきたい」
そして、6月13日。福島地裁前でマイクを握る丹治さんの姿がありました。
丹治さん「とにかく被害者にまず向き合っていただきたい。国・東電はというのがあります」
丹治さんは、処理水海洋放出の差し止め訴訟の原告として、再び、法廷で戦うことを決めました。

丹治さん「汚染水訴訟があるということで福島に戻ってまいりました。被害者にまた被害を押し付ける。こんな二重の加害は許せません」
判決が確定した後も、原発事故の責任を問う原告たちの闘いは続いています。