つくば市長「『無償化』よりも大切だと考えている教育のこと」

藤森キャスター:
「無償化したいけど、しない」自治体についてです。

茨城県つくば市の五十嵐立青市長は、4月23日に自身のXで「私が『給食費の無償化』よりも大切だと考えている教育のこと」と題して、投稿しました。

例えば、フリースクールを作るなどの「不登校支援」、「先生への支援」、それから「学校建設」など、自治体ごとに差がつくべきものではなく、国が本来支援をするべきだという姿勢をとっています。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
つくば市も非常に市民活動に熱心で、奈良市と似ていると思います。町ごとの違いは当然あっていいと思います。

例えば、国が支援する際にベースで100円を出して、給食費に入れない場合には子どもの福祉に使うように自治体に任せる形などで、町のユニークさを生かしつつ、国が底上げを図ることはできると思います。

藤森キャスター:
13日に林官房長官は「アレルギーや不登校で給食を食べていない児童生徒が相当数存在(30万人弱)」と、無償化にした場合に全員が恩恵を受けられない可能性に触れ、「公平性や国と地方の役割分担など課題を整理していく」と述べました。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
私が答弁担当だったら、こういうことを書くと思います。

例えば、子どもの医療費について、ごく一部しか受益していません。アレルギーのある子どもには別のやり方を考えた上で進めるべきで、林官房長官の発言は理屈としてあまり通っていないと思います。