移転オープンしたばかり…ラーメン店で嘆きの声
苦しむ事業者もいる中、なぜ紙幣が新しくなるのでしょうか。最大の理由は、偽造防止です。新紙幣では傾けると肖像の向きが変わる世界初の技術が施されました。

新札の発行から時間が経つと偽造されるリスクが高まるため、おおむね20年ごとに変更されているのです。
日本銀行大分支店 安徳久仁理支店長:
「事業者のみなさんにご負担かけていることは理解している。そのうえで、安全でクリーンな銀行券をこの先も日本のいかなる場所でも流通させていくことが必要」
花びらのように盛り付けられたチャーシューが売りの「大分ラーメン十八番」。もともと別府で営業していて、去年11月に大分市原新町に移転しました。あっさりとした豚骨スープで、優しい味わいがクセになる人気店です。
連日客足が絶えず、注文は券売機を使っていますが、物価高に頭を悩ませるなか、新紙幣への対応にも迫られています。
大分ラーメン十八番 三浦雄次代表:
「もうどうしようもないです。本当は国の援助をもらいたいけど、そういう訳にもいかない」

7月3日から発行される新紙幣。新しいお札が使えるように店では6月中に数十万円の経費をかけ、券売機のシステムを更新します。実は去年11月に移転オープンした際、新紙幣対応の券売機を導入しようと考えましたが、「当時は販売されていなかった」と嘆きます。
大分ラーメン十八番 三浦雄次代表:
「新しく移転したときに券売機を導入したけど、その時にはすでにわかっていた。わかっていたことですけど、マジかよですよね」














