そんな児玉選手ですが、普段は神奈川県の家電量販店で接客スタッフとして勤務しています。


児玉選手:
「従業員の方もいつも応援くださって、お客さまもこの前見たよと。直接そういうやりとりをお客様とできるのは、僕としてもうれしいですね」

職場での応援を力に。

6月末には、パリオリンピック出場がかかる日本選手権が待っています。

世界の舞台へ。

その思いを一段と強くした大会があります。

2023年8月、初めて出場したハンガリーでの世界陸上。

児玉選手:
「あの会場の雰囲気で走れたことであったり、いい経験ではありました」
「結果としては悔しい結果になってしまったんですけど」

世界トップクラスの選手に挑みましたが、結果は予選レース最下位で敗退。

世界を相手にして、課題も浮き彫りになりました。

児玉選手:
「5台目から8台目の通過が大きく離されてしまう。世界のトップの選手は、本当にそこが速いので、スピードという観点では足りていないので、そこのレベルアップを意識して取り組んでいます」

ハードル間の歩数は選手によって異なります。

児玉選手は、1台目から4台目の歩数が13歩、4台目から6台目が14歩、6台目以降が15歩の間隔が自分に合うといいます。

歩数が変わると、途中で踏み切る足と着地する足が逆になります。

逆足に切り替えたあとにスピードを落とさず、いかにリズムよく跳べるかがカギです。

オリンピックの参加標準記録は48秒70。

自己ベストを0.07秒縮める必要があります。

後半の失速をなくすべく調整を重ねます。

ともに汗を流す後輩の存在も大きいと言います。

児玉選手:
「負けたくないって僕も思いますし、刺激し合って練習できているのではないかと思いますね」


法政大学 井之上駿太(いのうえ・しゅんた)選手(4年):
「切磋琢磨はおこがましいですけど、自分も背中を追って常に速く走ることを追い求めていきたい」

酒井春名(さかい・はるな)選手(2年):
「僕の中ではすごい世界規模の先輩なので、どうにもならない参考にするところばっか」