32年ぶりの「三つ巴の候補者討論会」実現なるか

バイデン氏とトランプ氏は6月27日と9月10日に候補者討論会を開催することで合意した。6月に開催されるのは異例の早さだ。そして米CNNが主催するこの討論会に、ケネディ氏が参加できるのかが注目されている。

参加資格を得るためには①指定の世論調査で15%以上の支持率を4回以上得るとともに、②270人の選挙人を獲得できるだけの州の出馬資格を得ること、が条件とされている。実は、ケネディ氏はすでに3つの世論調査で15%以上の支持率を獲得していて、①の条件クリアは見えてきた。②についてケネディ陣営は、5月27日時点で15の州(選挙人数201人)で出馬に必要な署名を集めたとしている。

冒頭に紹介したリバタリアン党の党大会では、党内の9人の候補者にトランプ氏とケネディ氏を加えた上で候補者選びが行われたが、結局は党の活動家のチェース・オリバー氏(38)が大統領候補に指名された。リバタリアン党はトランプ氏がぶら下げた「閣僚ポスト」という「アメ」には飛びつかなかった形だ。一方でケネディ氏が指名されれば上記の②の条件を一気にクリアするところだったが、これも実現しなかった。

ケネディ候補が討論会までの残り1か月間でさらに署名集めを進め、参加資格を得ることができるか。実現すれば1992年にロス・ペロー氏が参加して以来、32年ぶりの「三つ巴の候補者討論会」となる。