1991年6月3日午後4時8分 大火砕流発生
《大火砕流》発生した6月3日、北上木場農業研修所には消防団員やマスコミ、そして避難の呼びかけで通りがかった警察官がいました。

大火砕流発生時のニュース映像(1991年6月3日):
「今、我々のいるところまで猛烈に火砕流が迫ってきています。これは危ない。ダメだ、逃げよう。逃げよう。これは逃げなきゃ。来るよ、来る、来る…」

6月3日午後4時8分に起きた《大火砕流》は到達距離も、その大きさも、それまで起きていたものとは全く違っていました。
北上木場農業研修所では5人の遺体が発見されました。ここでやけどを負い、搬送先の病院で亡くなった人もいます。


農業研修所の跡地には大火砕流の恐ろしさを今に伝えるものが残っています。塩化ビニル製のパイプです。

NBCに残る写真には、かつて農業研修所で排水管として使われていた同じパイプが映っています。

火砕流の熱をうけた表面には亀裂が入っています。今も同じ場所に残る「大火砕流の証人」です。

当時の写真には横に立っていた電柱も映っています。

いまも残された電柱には、火砕流が来た方向の表面に《高熱をうけた跡》があります。














