実は4月使用分から値上げされていた

加藤シルビアキャスター:
家計を直撃する電気料金ですが、また値上げということになりました。
大手電力会社10社が発表した6月使用分の電気料金です。
【6月使用分の電気料金】
・北陸電力 7758円(前月比+402円)
・中部電力 8691円(前月比+346円)
・東京電力 8930円(前月比+392円)
・東北電力 8855円(前月比+419円)
・北海道電力 9523円(前月比+409円)
・関西電力 7664円(前月比+468円)
・中国電力 8514円(前月比+453円)
・四国電力 8595円(前月比+460円)
・九州電力 7551円(前月比+450円)
・沖縄電力 9663円(前月比+616円)
※標準的な家庭の場合(7月請求)
それぞれの地域で400円前後の値上げとなります。標準的な家庭の場合の試算ですが、沖縄電力では、600円以上の値上げになります。

値上げの理由には、5月末で物価高対策の政府の補助金が終了するということがあります。
ですが、そもそも4月使用分から、再生エネルギーの利用促進を目的とした「再エネ賦課金」が課されていて、値上げされていました。
具体的な金額ですが、東京電力での標準家庭の電気料金の場合、3月使用分が7576円でしたが、4月使用分は8137円(再エネ賦課金で増額)、5月使用分では8538円(補助金半減・実質値上げ)、6月使用分では8930円(補助金終了)となります。
3月に比べ、6月は約1500円値上げするということになります。
なぜこのタイミングになったのか…

林 官房長官(5月30日の会見)
「燃料価格は落ち着いている。LNG(液化天然ガス)や石炭の輸入価格が、ロシアのウクライナ侵攻前と同程度に低下した」
しかし…
TBS経済部 樫尾昴 記者
「そもそも補助金の目的は『国民生活・事業活動を守るため』だったが、いまも電気代は高いまま。理由がズレていると言わざるを得ない」














