捨てられたり、迷ったりして飼い主がいない猫が増加しています。行き場のない猫を増やさないための活動に密着しました。

猫が異常繁殖…

大分県日田市内にある小さな集落。取材で訪れてみると、野外で生きる猫がおよそ20匹住みついていました。しかし、半分以上が去勢避妊手術をしていないため、数が増え続けています。

小関由香里代表:
「きょうはここにいる野良猫たちを一斉に捕まえて避妊去勢手術をしたいと思う」

猫の愛護団体「ひたねこLink_heart」の代表を務める小関由香里さん。野良猫を『地域猫』にするために、TNR(Trap–Neuter–Return) 活動をすることに決めました。

TNRは猫を捕獲し、避妊や去勢手術をした上で元の場所に戻す活動。野良猫は『地域猫』となり、一代限りの命を全うすることで殺処分が減り、住民との共存を図ることができます。

今回は子育て中の母猫を除き、13匹の捕獲が目標。地域と協力をしてエサを入れた捕獲器を設置し、保護していきます。捕獲作業中に推定生後1日の子猫も見つかり、責任をもって地域の人が育てることになりました。

小関由香里代表:
「いま猫は全国で異常繁殖をしている状況なので、減らしていくためには避妊手術をして、最後に亡くなるまで地域で面倒見てもらうというのが地域猫活動です」