昨夜、山梨県富士河口湖町で倒れた木の下敷きになり、70代の男性が死亡しました。
昨夜、町では5月の観測史上最も強い風が吹いていました。
きのう午後7時過ぎ、富士河口湖町船津の住宅街で男性が木の下敷きになっていると消防に通報がありました。

消防などによりますと70代の男性が車に乗った状態で倒木の下敷きになっていて、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
倒れたのは高さおよそ20メートル、幹回りおよそ65センチの木で、高さ10メートルの部分が折れていました。
富士河口湖町では昨夜7時6分に5月の観測史上最大となる最大瞬間風速28.8メートルの強い風が記録されていました。
「ひどかったですよ。竜巻みたいな」
男性は突風で倒れた木の下敷きになったとみられています。

倒木があったアパートの2階の住人は:
「午後7時ぐらいに風と共に雨も降ってきて、すごい音がした瞬間に窓ガラスが割れる音がした。そして屋根に木が刺さっていた。まさかこんなことになるとは思わなかった」

気象庁はきょう機動調査班を派遣して被害の状況を調べました。

甲府地方気象台 高山大次長:
「助手席と運転席をちょうど押しつぶすように残念ながら木が倒れてしまった。強い風が吹いて被害が発生したと考えている」
現場周辺は数か所で倒木が確認されたということで、今後、調査結果を発表する予定です。