東京の武蔵野美術大学を卒業した鹿児島県出身者らによる展覧会「む展」が、28日から鹿児島市で始まりました。

「む展」は、武蔵野美術大学を卒業した県出身者や県内在住者による作品展です。39回目となる今回は「まっしぐら」をテーマに、30歳代から90歳代までの27人が手がけた絵画や工芸、空間を含めた展示=インスタレーションなどおよそ200点が展示されています。

出品者のひとりで、高校の美術講師茂山寛さん(68)です。3年半前にがんを患い、入退院を繰り返していますが、友人らの励ましを受け今年も参加しました。
こちらの作品は、美術の道を選んだ茂山さんをいつもそばで応援してくれていた、ありし日の父親を描いた絵画です。

(茂山寛さん)「日常生活ができることや、制作がやっていけること自体が幸せなんだと実感するのは初めてなので、すごく良い機会を与えてもらえたと考えている」

「む展」は、鹿児島市立美術館で6月2日まで開かれています。入場料は無料です。