鹿児島県内では27日夜から各地で大雨となりました。線状降水帯のおそれはなくなったものの、交通などが乱れ、28日朝は多くの人に影響が出ました。

27日夜から各地で断続的に降り続けた雨。枕崎市や奄美市では大きな雨粒が地面に激しく打ち付けました。県の雨量計では、午前7時40分までの1時間に、奄美大島・大和村で61ミリの非常に激しい雨が降りました。

線状降水帯のおそれはなくなったものの、28日までの2日間の雨量が300ミリを超えるなど、鹿児島市や枕崎市など県内9つの地点で5月の観測史上最も多く降りました。

大雨の影響で、JR九州では多くの在来線が運転を見合わせました。通勤通学の時間帯と重なり、改札前はスーツ姿の人や学生がスマートフォンで連絡を取る様子がみられました。

(学生)「今めっちゃ困っている。こんなこと初めてなので、どうすれば」

(社会人)「もう少し待つ。午前中は天気が良くない」

JR九州によりますと、現在、運転見合わせは解消されましたが、指宿枕崎線では最大2時間以上の遅れが出ているということです。そのほか、海の便でも種子屋久航路や山川・根占航路など多くの便で欠航が相次ぎました。

さらに。

(記者)「指宿市の海岸沿いの道路です。進入禁止と書かれた看板の先には、斜面から道路に土砂が流れ出ている様子が確認できます」

指宿市の市道では、道路に土砂が流れ出て、およそ1.2キロに渡って通行止めになっています。

気象台は、大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。