山形県はきょう、いじめ問題への対策会議を開きました。いじめの認知件数は中学校で増加しました。

県では2014年度から公立の小中高校と特別支援学校でいじめの件数などを調査しています。
昨年度、県内の小・中・高校と、特別支援学校から寄せられたいじめの認知件数は1万1845件で、前年度に比べておよそ400件減少しました。

内訳は、小学校で9388件、中学校で2196件、高校で205件、特別支援学校で56件となっています。小学校は2年続けて減少し、中学校は2年続けて増加しました。公立高校と特別支援学校は横ばいとなりました。小学校は特に1~3年生の件数が減少しています。要因として、県はいじめを疑似的に体験する道徳の授業を行ったためと分析しています。


一方で、中学校の件数の増加率が上がった理由については新型コロナの5類移行によってグループワークなどが再開したことが影響しているとしました。

自分の意見を言える環境が衝突を生む要因になっているということです。
県いじめ問題審議会 奥山優佳 会長「自分を出さずに、表面的に出せない子が問題。どうやって先生たちがとらえるかがミソだと思います」

県では、いじめの防止には早期発見・早期対応が重要だとして、昨年度から県立高校にスクールソーシャルワーカーを設置するなどの対策を進めているということです。

また、幼稚園や保育園でのいじめについては。
県いじめ問題審議会 奥山優佳 会長「保護者の方もいらっしゃるので、そこは園の中でとは思うが、相談する機関があってもいいかなと思います」

いじめ対策防止推進法は小学校以上が対象のため、まずは、施設ごとに丁寧に対応してほしいとしています。














