アメリカ・ヨーロッパの予想は 週明けは大雨のおそれも
気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
気象庁は台風の進路予想についてアンサンブル予報の結果は公表していませんが、海外の予報機関では公開されているため見ることができます。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報です。フィリピン付近から進路を北東に向きを変えて北上を続けて、来週になると関東の南海上に進んでくる予想です。

ヨーロッパ中期予報センターの予想もアメリカ海洋大気庁と大きくは変わりません。来週に関東の南海上に北上してくる予想です。
2つの予想ともブレ幅はありますが、フィリピン付近で北東へと向きを変えて北上する傾向はそろっているようです。

一方、日本付近では週明けは日本海に進む低気圧や前線の影響でまとまった雨となり、太平洋側では大雨となる可能性もあります。台風の北上で湿った空気が多くもたらされるおそれもあるので最新の気象情報を確認ください。
また台風に関する進路予想については気象庁の情報をご確認ください。