“フードツーリズム”長崎県のポテンシャルは高い

【住】プロの料理人に“宝物”と言わしめた岩崎さんの野菜、素晴らしいですよね。今回取り上げた雲仙市はもちろん、長崎県は食材の宝庫です。それをどう発信するのかはとても重要ですね。
【平】そうですね。やはり「食」というものは観光体験の中では中心になるものですし、観光客をひきつける最大のものとも言えます。食文化を都市の戦略に取り込むことで何か新しいビジネスが生み出される可能性もあります。

世界に向けて地方都市が存在感を発揮するために「食」の重要性はますます高まっていると言えます。地域ならではの食・食文化を楽しむことを目的とした旅のことを「フードツーリズム」といいますが、長崎はフードツーリズムの聖地になっても良いと思います。

ただ、多くの方々にこの良さを体験していただくためには、アクセスの改善は必要であり、これは雲仙市に限らず、長崎全体の課題だと思います。この点も改善していけば、長崎が「フードツーリズム」の聖地になるポテンシャルは十分にあると思います。

23日、直売所のタネトでは美食都市アワード受賞式が行われます。岩崎さんを中心とした全体のストーリーのメモリアルな瞬間になると思いますし、今後、長崎県内のほかの地域が「美食都市アワード」を受賞することを期待したいと思います。