「苦しみの年月」は私の人生と同じ長さ
私(神戸)は57歳、事件の半年後に生まれました。私の人生そのものと同じ長さが、巌さんとひで子さんの苦しんできた年月でもあるわけです。しかし、91歳なのになぜそんなに元気なのか、会場から質問が飛びました。
会場からの質問:91歳とは思えないそのお元気さ。ずっとそんな感じでやってこられたんですか?
袴田ひで子さん:私は巌に面会するため、足腰が弱っちゃいかんと思って、わりと健康には気をつけておりましたの。30歳前は好き勝手なことをしていましてね、この事件があってからガラッと変わりまして、健康に気を付けるようになりまして。50歳ぐらいからかな、運動し始めたんです。でも、年なんて関係ありませんよ!
袴田ひで子さん:皆さんもそうだと思うけど、年は関係ない。年だからどうのこうのと思わない。年のことなんて一切もう考えない。それから鏡を見て毎朝「ああ、美しい女だ、いい女だ」と思っております。ほほほ。本当はしわもあるけど、シミ隠しも買ってありますが、そんなことは絶対言わない。自分で鏡を見て「ああ、いい女だなあ」と思って、人様に迷惑がかかるわけではございません。愚痴や泣き言は、一切言わないこと。それがいいと思います。
◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)
1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。ニュースやドキュメンタリーの制作にあたってきた。報道部長、テレビ制作部長、ドキュメンタリーエグゼクティブプロデューサーなどを経て2023年から報道局解説委員長。最新ドキュメンタリーは映画『リリアンの揺りかご』(U-NEXTで有料配信中)。














