新潟県 燕市の温泉施設で入浴中に意識を失った男性を連携して救ったとして、その施設の職員と利用者に対し市長から感謝状が贈られました。
燕市役所で行われた贈呈式。鈴木力市長から感謝状を受け取ったのは道の駅国上てまりの湯支配人の水野裕美 さんと利用者の五十嵐美博さんと柳川光宏さんです。

ことし3月、70代の男性がてまりの湯で入浴中に意識を失いました。

利用者の五十嵐さんは入浴していたところ、隣で何度も頭を下げる男性が意識を失ったところを目撃したということです。
【救助に関わった 五十嵐美博さん】「大丈夫なのかなと思っていたら、その数分後に潜っていっちゃって、それでやばいなと思って」

近くにいた柳川さんとともに男性を浴槽から引き上げ、施設の職員を呼びに行ったそうです。
職員の桜井俊子さんと乾博之さんが駆け付け、男性の意識がないことを確認。人工呼吸や心肺蘇生をおよそ10分間行うなどし男性の救助につながりました。

【手まりの湯 職員 乾博之さん】
「もう必死でしたので、消防隊員の皆さんが来ていただいたので、そこでやっと安心したという感じですね」
てまりの湯によりますと春先は長湯で体調を崩す人が増えるといいます。従業員は年に2回AEDの使い方や心肺蘇生の仕方を訓練しているそうです。

【てまりの湯 職員 乾博之さん】
「燕市で皆さんに愛されるてまりの湯を一層責任と言いますか、安心安全にお客様からご利用いただきたいなと改めて思った」

消防は本人一人で対応できない場合は周りに声をかけて助けを呼ぶことが大事だと話していました。
