現在は1970年の10倍以上となる3万5000頭が生息と推定のツキノワグマ

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「クマ側でも交尾期で、大きなオスグマが若いオスグマを食べる、あるいは母子の中でも子グマをオスグマが食べるという状況で、共食いが非常に起こる時期。クマ同士で非常に緊張状態にある中で、人間が入ってくるとびっくりして襲われる」

ツキノワグマ研究所によりますと、1970年ごろは本州に3000頭のツキノワグマがいるとみられていましたが、現在は10倍以上となる3万5000頭と推定されているといいます。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長
「特に青森県は1970年代に比べると生息域がおそらく2.5倍くらいに増えている。昔は三八上北地方はいないはずだったが、いまはびっしりといる。その点では、青森県では広がりが日本で一番あると思う」

クマへの対策のため、山に入る際はクマ用のスプレーのほか、遠くまで音の響く鈴や笛を持っていくことが重要だとしています―。