円高も苦しい、円安も苦しい

バブルは崩壊、でも円高はそのまま(上田ハーロー)。

バブルと、その崩壊、そして「失われた◎◎年」にいたるまで、永らく日本は円高に苦しんできました。その結果、日本の工場は海外に出ていき、産業は空洞化、1ドル=100円前後が当たり前になりました。同時に日本を襲ったのが少子高齢化、そしてデフレでした。

円高で、日本の工場は次々と海外に移っていきました(94年「グッバイジャパン」から)。

85年に先頭を切ってドルを支えた経済大国ニッポンが、いま円安にともなう物価高に苦しんでいます。もちろん日本の金利が突出して安いのが一番の理由ですが、住宅ローン、景気の動向、国債ほか、色々なことを考えると、おいそれと金利を上げるワケにもいきません。

円安にも円高にもメリットデメリットがあります。なにより為替レートが安定するような政策を願うほかありません。なんとか給料が上げ基調となり、物価以上の賃上げが実現しますように…。