円高対策、そしてバブルに

プラザ以降、日本は、いわゆる「円高不況」に陥ります。これを何とかするために政府と日銀は金融緩和政策を採用します。金利を低く抑え、流動性を増すことで国内経済を刺激しようとしたのです。
ジャブジャブのマネーは、不動産や株式市場に行き所を求めました。その結果、土地や株が天井知らずであるかのように上がりました。これこそが、いわゆる「バブル」です。

日本人は世界中で「日本人ならお金持ち」のイメージをもたれました。

しかし、バブルの狂乱は約5年。
もとより持続不可能であり、1990年代初頭にバブルが崩壊しました。資産価格の急落により、日本経済は深刻な不況に陥り、後に「失われた◎◎年」と呼ばれる長期経済停滞に突入していきました。