水と衛生に関するさまざまな問題について世界中の関係者が集まって議論する「第10回世界水フォーラム」がインドネシアで開催され、天皇陛下が英語で収録した基調講演を寄せられました。
バリ島で開催された会議は、日本時間の午前9時ごろから始まりました。世界中の関係者が、水の衛生や気候変動による渇水、洪水などさまざまな水問題の対処について議論します。
天皇陛下は「繁栄を分かち合うための水」と題する基調講演をビデオメッセージで寄せられました。
天皇陛下の基調講演
「Many of the challenges that the international community currently faces, such as climate change, food, energy, poverty, employment, gender inequality, education, health,and peace are deeply connected to water.」
(訳:気候変動を始め、食料、エネルギー、貧困、雇用、男女格差、教育、健康、平和など、国際社会が直面する多くの課題は水と深く関わっています)
陛下は講演の中で、日本やインドネシアなどでの水の分かち合いについての歴史に触れたほか、能登半島地震についても取り上げられました。
強い揺れ、斜面崩壊、津波、火災などの複合災害により、「大規模な断水とトイレの確保を含めた衛生問題が発生した」と述べ、「災害が発生するたびに新たな課題が見いだされますが、それらを一つずつ克服することにより、災害に強い地域を創っていくことが可能となります」と話されました。
陛下は「水を通じて、誰一人取り残されない繁栄の実現につながっていくことを願っています。そして、私も皆さんと一緒に、水についての関心を持ち続けていきたいと思います」と講演を締めくくりました。
世界水フォーラムは3年に1回開催されていますが、陛下は日本で2003年に開催された第3回世界水フォーラム以降、すべての会議におことばをビデオで寄せるなどして関わっていて、第4回メキシコ、第5回トルコ、第8回ブラジルで開催された会議に実際に出席されています。
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