祖父が守ってきたシロバナタンポポを後世に 29歳の女性の決断

現在、タンポポを守っているのは北畠清美さん(29)で、取材をした5月3日は開花状況を確認するために訪れました。近年は、外来種のタンポポが増えて伝統のシロバナタンポポは減り続けています。2023年は1株確認できましたが、2024年は、ついに…。

シロバナタンポポを探す様子
北畠さん
「それっぽいのもなかったですか?」
教授
「ないですね、今のところ」
北畠清美さん
「一輪でも咲いたら、今年もあったねって安心になっていたので、今年見たら…ないのかって思いが…。これからどうしていけるかなとは思いました」

北畠さんが活動に力を尽くすのは、長くシロバナタンポポを管理していた祖父・武基さんの存在がありました。
北畠さんの祖父・北畠武基さん(1998年の映像)
「いままでで最高だと思います。(見学に)しょっちゅう来ています。学校の先生や一般の人も来ています」

武基さんが2019年に亡くなったあと管理する人がおらず、シロバナタンポポは衰退していきました。その現状を目の当たりにした時、北畠さんの脳裏をよぎったのは祖父が残したある言葉でした―。