カメムシの一生は
カメムシは8月くらいに成虫になります。通常カメムシは冬の寒さで死ぬことが多いんですが、生き延びて冬を越したカメムシが6月に産卵をして、7月くらいに世代交代をします。寿命はおよそ1年と言われています。

今のこの時期にカメムシが増えていることがおかしいということになるんですね。「なぜこんなに増えてるの?」県病害虫防除所の河村さんに聞くと、最大の理由は「スギ・ヒノキの量と暖冬です」

県病害虫防除所 河村専門研究員
「1つは去年、カメムシの餌になるスギ・ヒノキの球果が多かったので、8月以降に出現する成虫の量が多くなったのが1つですね」
去年はエサとなるスギやヒノキの実が豊作で、カメムシの量が増え、成虫の産卵数も増えてくるといいます。去年の8月以降に大量発生したカメムシは暖冬の影響で冬を越し、そのまま生き延びていることも大量発生の原因です。
県病害虫防除所 河村専門研究員
「冬の暖冬傾向も毎年あると思うので、これからカメムシなどの害虫が増える傾向にはなるのかもしれないですね。カメムシには『おとなしくしておいてください』と言いたいですね」

改めておさらいしますと、去年スギやヒノキの実が豊作で、カメムシの量が増え、産卵数も増えた。さらに暖冬の影響でカメムシが死なずに冬を越したということです。では出てきてしまった時どうすればいいのか。