子どもが入院したとき、家族が病室に泊まり込んでケアをする「付き添い入院」。
まともな食事や睡眠がとれず、家族が心身ともに疲弊するケースも多く、その厳しい環境は長年問題視されてきた。過酷な付き添い入院の実態と、親たちを支えようと生まれたある取り組みを取材した。

▽塚本逸平くん(6歳・宜野湾市)
「いただきます」

宜野湾市に住む塚本逸平くん(6)は1歳半のとき、RSウイルス感染に伴う急性脳症を発症し、24時間の医療的ケアが必要になった。幼い頃は何度も入退院を繰り返し、母の奏子さんはその度に、付き添いで看病にあたってきた。

▽塚本奏子さん
「思い出すのも本当にしんどかったなと辛くなるんですけど、本当に自分のことは全部もうどうでもよくてという状態」