「人を疑ってかかる」ことを子供たちに教えるのは悲しいが…

(豊田真由子氏)さっきの前田アナの話で言うと、今はもっと高度化していて、私が実際に相談受けたケースでは、書店でおいてあったカバンにちっちゃいカメラが仕込んでいて、犯人の人は遠くにいて、カメラを持たず巧妙にしている人もいるようなので、「人を疑ってかかる」ことを子供たちに教えるのは悲しいですけど、ちょっとでもおかしいと思ったら気をつけてね、って言わなきゃいけない。

この新しい制度は、保護者にも子供にもいいことですが、逆にこれで安心って気が緩んではいけなくて、まだ犯罪を犯してない人は、この網にかからない。また示談で不起訴でなくても、ちょっと前の制度だと、名前を相手に知られたくないから被害届を出さないケースもたくさんあり、そうした当時の加害者は全くこの網にかからない。

――性犯罪は「一番は子供を守ること。そして再犯をいかに減らすかが重要」と河西弁護士は指摘しています。

(河西邦剛弁護士)そうです、子供を守るという観点からすると、今回の制度はかなり大きな一歩になってきます。ところが他方、初犯であったり、不起訴になった人物、こういったところに対して社会全体として法律以外、例えば医療っていう観点からもアプローチが必要になってくると思います。(2024年3月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)