ゴールデンウィークが終わったこの時期、「五月病」に注意が必要です。
「五月病」GW明けに警戒

「五月病」とは、新生活で張り詰めていた心の糸がゴールデンウィークの連休明けのタイミングなどで切れて、やる気や集中力が低下したり心身に不調があらわれる状況を指します。
都内にある、いとう王子神谷内科外科クリニックでも、ゴールデンウィーク半ばから五月病の患者が増加しています。
「胃の痛みがあってキリキリする(20代)」
「仕事に行くと気持ちが悪くなったりお腹が痛くなったりする(20代)」
といった症状を訴える患者も。
恵俊彰:
何となくイメージとしては倦怠感があるとか疲れがとれないとかのイメージでしたけど、胃の痛みもあるんですね。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
はい。元々緊張やストレスが溜まるとお腹が痛くなったり下痢や便秘をするという過敏性腸症候群の方は特に出やすいです。
恵俊彰:
やっぱり連休で休みが続いてリラックスして、明日から働かなきゃという気持ち的な部分もあるんですか?
伊藤院長:
心理的な部分がかなり大きいと思います。7月の海の日まで祝日がなかったり、先を考えたときの絶望的な心理が大きいと思うんですよね。
弁護士 八代英輝:
絶望的な気持ちっていうのは、日曜日の夕方ぐらいにも訪れ始めますよね。
コメンテーター 土屋礼央:
祝日明けのメールの量。数倍来るので一気にやらなきゃいけないから大変なんですよね。
「五月病」どう判断する?

五月病の主な症状として
◆気持ちが落ち込む
◆夜 眠れない
◆体がだるい
◆会社に行きたくない
などがあります。
しかし、こういった症状は日常でもあらわれるので、五月病かどうかの判断が難しいかもしれません。
目安としては▼腹痛▼頭痛やめまい▼体重の減少など、目に見えて体に影響が出る場合です。
伊藤院長は、2キロ以上体重が減少したり、頭痛やめまいなど体のだるさが2日以上続いた場合は病院を受診した方が良いといいます。
伊藤院長:
1日だけだったら気圧の変化や気象病・天気痛という可能性もありますし、1日で回復するものはセルフマネジメントできる可能性が高いと思います。
しかし連続的に職場や学校に行けないという場合には、病気なのか、あるいは心理的な面が大きいのか、両方なのか早めに見極めをして、適切な治療を受けることが大事です。