リニアを巡り山梨県とJRのトップ会談です。
JR東海の丹羽社長が県庁を訪れ休止していた南アルプストンネルのボーリング調査を5月20日から再開することを報告しました。

JR東海 丹羽俊介社長:
「未だに静岡工区のトンネル工事に着手の見込みが立ちませんために、現時点で新たな開業時間を見出すことが出来ない状況」

今年3月に2027年のリニア中央新幹線の開業を正式に断念してから初めて山梨県庁を訪れたJR東海の丹羽社長。

去年10月から機材のメンテナンスで静岡との県境までおよそ500mの地点で休止していた南アルプストンネルの掘削に伴うボーリング調査を、5月20日に再開すると明らかにしました。

JR東海 丹羽俊介社長

JR東海 丹羽俊介社長:
「ようやくこれで(調査を)再開できる」


山梨県 長崎幸太郎知事:
「ここでしっかり調査していただいて、先進坑、本坑の工事を1日も早く安全に進めていただきたい」


このボーリング調査は静岡県側が県境手前300mで調査を止めるよう要請しています。

JR東海 丹羽俊介社長:
「慎重に静岡県を含めた色んな関係者と丁寧に対応しながら進めて参りたい」

一方、長崎知事は…

山梨県 長崎幸太郎知事



長崎知事:
「(調査は)山梨県内でありますので、山梨県が『ボーリング調査は必要』と求めているわけですので、我々の立場からすると静岡県と何ら協議をしていただく必要ないのではないか」

またきょうのトップ会談で山梨県とJR東海は、2031年に開業する見込みの山梨県駅についても連携していくことを確認し、5月26日に新たな知事が誕生する静岡県に対しても、リニア推進に理解を求めていくとしています。

なおリニアの東京ー名古屋間の開業は2034年以降とされています。