今、オレンジジュースに異変が起きています。円安などの影響で輸入オレンジの価格が高騰していて、大手飲料メーカーでは販売休止の動きも進んでいます。そこで注目されているのが「愛媛県産のミカン」なんです。
先月、道後にオープンしたミカンジュースの専門店。
県産かんきつ果汁を100%使用した20種類の商品を揃えていて、夢の「蛇口からミカンジュース」を楽しむことができます。
観光客から人気のミカンジュース、今その果汁に飲料メーカーから熱い視線が送られています。
背景にあるのは、輸入オレンジの価格高騰。歴史的な円安や、原産国で天候不順などによる不作が続いていて、供給が安定しないといいます。
(店の担当者)
「物によっては一部休売もしくは物があったとしても、値段がちょっと高くなっていたり、同じブランドでもオレンジだけ少し高い状況になっている」
これを受け、雪印メグミルクは現在「Doleオレンジ100%」の一部サイズの販売を取りやめているほか、森永乳業も来月から原料がなくなり次第、オレンジジュースの販売休止を発表。
また、えひめ飲料は先月の製造分から「ポンジュース」の原材料で輸入オレンジの割合を減らし、国産温州ミカンを増やしていて、800ミリリットル入りで150円の値上げに踏み切りました。
こうした中、ミカンジュースの製造や飲料メーカー向けに果汁の販売を手掛ける愛媛県宇和島市の「愛工房」では今年に入りメーカーからの問い合わせが増えているといいます。
(愛工房・竹田雅浩営業部長)
「引き合いが多くて、果汁が足りていない状況です」
こちらでは、傷が付くなどして出荷できないミカンから、年間およそ3000トンの果汁を絞っています。
しかし、今年はジュース用に回せる果実が少ないこともあって、果汁の注文を断らざるを得ない状況だといいます。
(愛工房・竹田雅浩営業部長)
「(果汁が)あれば多く売りたいのが本音ですけど、愛媛県の果汁がおいしいということが全国に浸透していると捉えています」
一方、この状況について宇和島市吉田町のミカン農家は…
(宇和島市のミカン農家・河野雄哉さん)
「僕たちミカン農家にとっては、ありがたい話かなと思う」
河野雄哉さんは、ミカンの需要が高まり価格が上がれば、生産者にとってはプラスになると期待を示しました。
(宇和島市のミカン農家・河野雄哉さん)
「期待はあります。加工用の値段、一番最低限のところの値段が上がると、それに準じて、他のものも必然的に上がってくると思うので」
「愛媛はかんきつ王国なので、どんどんミカンが盛り上がっていけたらと思う」
輸入オレンジの価格高騰が「かんきつ王国」愛媛にとって追い風となるのか、注目です。
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