先月まで開催されていたネーションズリーグ開幕戦で代表初選出ながら佐藤はスタメンに名を連ね、代表デビューを果たした。眞鍋監督は大会前に「特に注目してほしいのは佐藤。バネがあって、サーブも良い。さらにブロックも良い」とべた褒めだった。しかし当の本人は「世界の高さとか勢いとかを感じて、それで自分に自信がなくなってしまっていた時が結構あった」と代表デビュー戦を振り返った。その後、佐藤の出場時間は減り、終盤はリリーフサーバーとして活躍した。
そして、佐藤が次に目指すのは9月24日(日本時間)に開幕する世界バレー。3日に行われたゲーム形式の練習で、被ブロック率が高い佐藤はうまくスパイクが決められずに涙を流した。先輩に慰められながらコートに戻り、練習を続けたが涙は止まらなかった。
佐藤は練習終了後にエースで主将の古賀紗理那(26)にアドバイスを求め、必死に打開策を探した。「何かひとつでも強みが見つけられれば世界バレーに行けると思うが、今のままじゃ全部(のレベル)がみんなの下」と現状を見つめた。
新生・眞鍋ジャパンのテーマは“BREAK THROUGH”。若い選手に世界への突破口を開いてほしいという眞鍋監督の期待が込められている。20歳の佐藤がその期待に応えられるのかに注目だ。
■佐藤淑乃(さとう・よしの)アウトサイドヒッター
2001年11月12日生まれ、20歳。身長177cm/最高到達点295cm。千葉・敬愛学園~筑波大学在学中(3年生)

















