『いいから、そういうの。ゆっくりしてくれ』
ではグラウンドでの顔は?
_午後1時30分
学校から離れた場所にあるグラウンドまではバス移動。山田監督が運転します。

山田監督「寝ても構わんし、指導者が運転しているのに『寝るなんてあるか!』と僕らの時代はそうでしたけれど、『いいから、そういうの』って。ゆっくりしてくれ。ただ、グラウンドに入ったら一生懸命やれよと」

グラウンドに到着し練習が始まると、何やらベンチにある張り紙を確認する選手たち。

それにはどの練習で誰が投げて、誰が打ち、誰がどこのポジションに就くかまで、部員87人の名前が載っています。
山田監督が授業の合間や自宅で作っているものです。
山田監督「子どもたちが、何かしら関わっているというのが目に見えて分かるというのがすごく大事で、この子たちをどうにか練習にうまく関われるようにしてあげたい。ただ、それだけなんです」

目を光らせているのはグラウンドの隅
そして、指導の合間に密かに目を光らせているのがグラウンドの隅の方。
トスバッティングやノックを受ける選手たちの動きです。

山田監督「『自分はどうせ見られてないだろう』という時の行動を見ておくと、この子は試合で使えそうだなというのがよくわかります。こういう時に必死こいてやれる子が伸びます」
山田監督「あの時こういうことしてたでしょ。『この時必死に打っていたから打てたんだよ』と言うと嬉しいですよね。見てもらえているんだと」

野田希主将(3年)「メンバーに入っている、入っていないとか関係なく、色んな選手とコミュニケーション取って、一人一人見てくださるのですごく良い監督だなと思います」















