船上のコンテナからはバルーンも飛び出して…
線状降水帯は次々に発生する発達した雨雲が、列をなして数時間にわたって同じ場所にかかる現象です。去年6月には、愛知県と三重県にも線状降水帯がかかりました。


愛知県豊橋市では、24時間雨量が418ミリと観測史上最大の大雨になり、市内を流れる梅田川が氾濫するなど被害が相次ぎました。
このGNSSアンテナは、線状降水帯のもとになる、上空の水蒸気の量を詳細に観測することができるということです。


加えて、こちらのコンテナ。中からでてくるのはバルーンです。観測機器をつけたバルーンを1日に2回飛ばし、気温・湿度・風速などを観測。こうして海の上の大気を詳細に把握することで、線状降水帯などの予測精度の向上につなげるということです。
これだけではありません。クレーンを使って、深さ6000mまでの海水を採取。海水の温度や酸性の程度を測り、温暖化など実態把握のための観測も行います。

