医師に代わって医療行為「特定行為看護師」とは

医師の負担を減らすためこの病院が5年前から取り組んでいるのが医師の代わりに看護師が一部の医療行為を行う「特定行為看護師」の育成です。

現在、19人が特定行為看護師の研修を終了しています。

特に、救急の患者が回復する過程で行われる人工呼吸器の設定変更や投与する鎮静薬の調整などの医療行為をできることが、医師の負担軽減につながっています。

救急科久城正紀医師「代わりをしてくださるのでめちゃくちゃ助かりますね」

済生会福岡総合病院は今月、特定行為だけを担当する5人の専門チームを作りました。外来や病棟に所属しないため、要請に応じてフリーに動くことができるのがメリットです。専門チームは毎朝のミーティングで外科や救急科の医師から要請された特定行為を確認し分担を決めます。

特定行為看護師副田剛希さん「患者さんのためにタイムリーにできるので。例えば患者さんが呼吸が苦しいとなったとしても自分たちが側にいるので(呼吸器の)設定を変えてあげたりすると患者さんも楽になったり」

特定行為看護師三山麻弓副看護部長「入院中の患者さんの時間軸というのがあるので、そこに医師が合わせていくというのは難しいんですね。手術があったり外来があったりするので、フリーに動ける看護師がいてある程度患者さんのタイミングに合わせて処置をするということも患者さんに還元できる一つかなと」

済生会福岡総合病院は、医師の負担を減らすとともに「看護師のスキルアップ」と「患者へのタイムリーな対応」を目指して今年6月には特定行為看護師の専門チームの人数を増やす方針です。