学校が夏休みに入って、日中のほとんどを学童保育施設で過ごしている子供たちもいます。室内で過ごす時間が長くなると新型コロナ感染のリスクも増えますが、一方で、熱中症を避けるため屋外に出るのも難しく、施設は対策の両立に苦労しています。

◆朝7時半から夜まで受け入れ

北九州市門司区にある民間の学童保育施設です。市内の10の小学校に通う約80人の子供たちを受け入れています。


RKB黒木秀弥「子供たちは室内で楽しく遊んでいます。ただ時計を見てみますと、まだ朝の8時半を回った所です。普段よりも6時間以上早く、子供たちを受け入れています」

この施設は夏休みの間、お盆を除く毎日、朝7時半から夜まで子供たちを受け入れます。新型コロナ対策で、こまめな遊具の消毒や換気などを徹底し、これまで施設内での感染は確認されていません。

◆「第7波」で休む児童も増加

ただ、第7波の拡大で学校や自宅での感染が増えたために、施設を休んだ児童は7月だけで10人に上りました。こうした中、普段より長い時間子供たちを受け入れることに、施設側は…


学童クラブ「すだち」中谷淳代表「過ごす時間が長いということは、それだけリスクにさらされる時間が長いということなので、一日朝から夕方まで気を遣うことが多いですね」

◆「昼食提供」で負担増、黙食ルールを徹底


夏休みと普段で最も異なるのは、昼食も提供する点です。通っている児童全員のアレルギーを事前に聞き、毎日80人分を調理します。おやつだけの普段と比べて、単純に手間がかかるだけでなく、食事の回数が増えればそれだけ、感染のリスクが高まるのも気になります。そのため、黙食のルールを徹底しています。