山形県で、ある裁判が進行中だ。来月結審すると見込まれる裁判。証言台に立つのは元消防士だ。
犯行当時は現役の消防士だった30代の男。上下グレーのスウェットを着た男は、力なく山形地方裁判所の法廷に立っていた。
「間違いありません」 起訴内容を問われると、そうはっきり答えた。

被害者は20代の女性。
女性は、予想もしていなかった出来事に恐怖を感じた。背後から近づく足音。屈強な男に突然抱きつかれたのだ。
元消防士の男は去年12月、山形市の路上で、20代女性に背後から抱きつくなどしたとして、不同意わいせつ未遂の罪に問われている。
ただ抱きついただけではない。その行動が、検察によって明かされた。