アーティストの発掘活動も

福祉作業所利用者の女性

「私の飼っているネコの『メバル』です」

松村さんは県内の作業所を回って作家を発掘しています。生活支援が主な活動となる福祉作業所では、障がい者の創作活動は2の次になりがちです。周南市の「けあぽーときゃんぱす」では、障がい者が生活介護の一環として創作活動を楽しむだけでなく、作品として収入につなげるためにはどうしたらよいか模索していました。指で絵の具を載せていく人、丸や四角やドットを繰り返し描く人、モチーフや画法もさまざまです。

松村さん
「これぐらいの大きさのをくっつけて何枚も作ってそれを大きくひとつの作品にできるので」

支援員
「あー、おもしろいですね」

松村さんと福島さんは作業の様子を見て、能力の見いだし方や伸ばし方をアドバイスします。

福島さん

「その人の得意なこととか好きなことがそこの中に表れるとこれは彼しか作れない作品になります」

支援員
「彼の個性がばっちりこう出てるってことですよね」

新聞紙を丸め始めました。

福島さん
「丸めてやってるのがたぶん気持ちがいいっていう。人によってはそれずっと集めるとだんごの固まりになって作品になる場合もあるので」